アガリクスとは

2020年7月1日

アガリクスとは

アガリクス

投稿者:元井章智
慶應義塾大学SFC研究所所員
東京薬科大学免疫学教室
東栄新薬株式会社 代表取締役社長

インターネットで【アガリクス】と検索すると、産地は国産やブラジル産、栽培方法はハウス栽培や露地栽培など様々な種類があり、中には「有効成分を特殊製法で抽出」「低分子有効成分●●」など、いかにも効きそうな製品も販売されています。

 

そして、それぞれのメーカーが、「自社のアガリクス製品が一番良い」と宣伝しているため、どの製品を選べばいいのか分からなくなった方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 

このページでは、「そもそもアガリクスとはどのようなキノコなのか?」、「アガリクスにはどのようなデータがあるのか、安全性や有効性は?」、「副作用はあるの?」といった疑問に対し、東京大学食の安全研究センター、慶應義塾大学SFC研究所といった最先端施設、キノコ研究では世界的権威である東京薬科大学などから発表された30本の国際論文などを元にご紹介いたします。

 

なお、分かりやすく動画でもご紹介しています。4分ほどですので、ぜひご覧ください↓

アガリクスとはどのような茸なのか?

キングアガリクス

アガリクスは、南米ブラジル原産のキノコで、以前は学名を「アガリクス・ブラゼイ(Agaricus blazei)」、「アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murrill)」などと呼ばれていました。現在は、国際薬用キノコ学会などでは「アガリクス・ブラジリエンシス(Agaricus brasiliensis)」、「アガリクス・サブルフェセンス(Agaricus subrufescens)」などと呼ばれています。和名は「ヒメマツタケ」、「カワリハラタケ」などと呼ばれています。

 

もともとアガリクスは、ブラジル サンパウロ郊外のピエダーテ地方に自生していたとされています。現地では、太陽の下でも生えてくる生命力の強いキノコといったことから【太陽のキノコ】、地中の栄養素をたっぷりと吸い上げるため、一度収穫すると同じ土地では、めったに2度は生えてこないことから【神のキノコ】などと呼ばれていました。

太陽の下でも生えてくる強い生命力を持つアガリクス

原産地ブラジルでは、アガリクスはもともとキノコ茶などとして飲用されていましたが、1960年代にアガリクスの研究が進み、様々な有益なデータが発表されてきたことから、世界的に注目を浴びるようになり、現在では手軽にとれるサプリメントとして、日本はもちろん欧米でも広く飲まれています。

日本では補完代替療法のサプリメントとして利用

アガリクスは1965年に日本に移入された後、様々な有益なデータが発表されたことから、補完代替医療*の分野で広く利用されるようになりました。その後、2000年前後にブームになり、厚生労働省の助成金を使用した調査では、補完代替療法の分野で利用されているサプリメントの中で最も多くの支持を受けていました。

*補完代替医療=通常の医院、病院で受ける治療(主に西洋医学)を補完する医療。漢方薬、サプリメントや鍼灸などが含まれます

欧米ではFive Major Mushroomの1つとして普及

現在、欧米ではキノコのサプリメントを積極的に摂ることがブームとなっています。中でも注目されているのが、アガリクスを含む【Five Major Mushroom(5つのメジャーなキノコ)*】で、サプリメントとして広く活用されています。

*Five Major Mushroomのアガリクス以外の4つは、霊芝、冬虫夏草、カワラタケ、マイタケ。

アガリクスに含まれる栄養成分

アガリクスには、タンパク質や食物繊維、ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンなどの栄養素や、鉄やカリウム、リン、マグネシウム、亜鉛、銅などのミネラル類が含まれています。主成分としてはβ-グルカン(ベータ-グルカン)が有名ですが、主要な構造が高分岐β-(1,3)-D-グルカンを含むβ-(1,6)-D-グルカンとなっているのが特長です。

アガリクスのβ-グルカン

アガリクスの主成分【β-グルカン】

特長が異なるので厚生労働省から注意喚起

栄養価が高く、国内、海外でも人気のアガリクスですが、アガリクスは菌株、産地、栽培方法で栄養成分や安全性が大きく異なります。実際に、過去に安価な中国産アガリクスで健康被害が報告されたことから、国立健康・栄養研究所のホームページ「健康食品」の素材データベースではアガリクスは「菌株、栽培条件や産地により、その特性や含有成分が異なる」と明記され、厚生労働省からも「原材料や製品でかなり品質に差異がある」と注意喚起されています。

アガリクスの栽培方法と産地について

3種類あるアガリクスの栽培方法

現在、原産地のブラジルをはじめ、天然のアガリクスはほとんど採ることができず、アガリクスの栽培方法は、露地栽培、ハウス栽培、タンク培養の3つに分けられます。

現在はあまり行われていないタンク培養(菌糸体)

タンク培養

アガリクスは通常食べる【子実体】と呼ばれるキノコの部分と、根っこの部分にあたる【菌糸体(きんしたい)】に分かれます。

アガリクスの子実体と菌糸体

タンク培養は、アガリクスの菌糸の部分をタンクで人工的に培養する方法で、短期間で大量に生産することができます。アガリクスがブームになったときに普及しましたが、その後は安全性データなどが少ないため、現在ではあまり生産されていません。

人工的な環境で行われる一般的なハウス栽培

ハウス栽培アガリクス

ハウス栽培は、アガリクスの一般的な栽培方法です。ハウス栽培という言葉を聞くと一般的にビニールハウスをイメージされる方が多くいらっしゃいます。しかし、実際のアガリクスのハウス栽培は、日光を遮った暗い小屋の中で行われます。人工的な環境で栽培しますので、生産コストを抑え収穫量が安定するといったメリットがありますが、栄養価が低く小ぶりなアガリクスになります。

ハウス栽培

(日光を遮った人工的な環境で行われるハウス栽培)

ハウス栽培アガリクス

(ハウスされたアガリクスは小ぶりで栄養価も低くなります)

天然に最も近い露地栽培

キングアガリクス

露地栽培は、天然のアガリクスに最も近いとされる栽培方法です。もともとの「太陽のキノコ」の名にふさわしく、太陽の光をサンサンと浴びて栽培が行われます。過酷な自然環境を生き抜いたアガリクスは生命力が強く、主成分であるβ-グルカンをはじめ栄養成分が豊富です。しかし、天候の影響を大きく受ける露地栽培は栽培が非常に難しく、生産コストもかかるため、ブラジルの一部の農場でしか行われてません。

露地栽培アガリクス

アガリクス

露地栽培アガリクス 筆者:元井章智がブラジルの農場視察に行った時の写真。

すべて根っこの部分で1つにつながっており、1つ1つのキノコは顔以上の大きさに成長していました。

露地栽培と一般的なハウス栽培との違い・比較

日光を遮った人工的な環境下で栽培された一般的なハウス栽培アガリクスと、過酷な自然環境を生き抜いた露地栽培アガリクスを比較すると、サイズの差は歴然です。

サイズの比較

(左:露地栽培アガリクス 右:ハウス栽培アガリクス)

 

栄養成分を比較すると露地栽培アガリクスには、主成分β-グルカンやビタミンDが豊富に含まれます。

ベータグルカン含有量

ビタミンD

栄養成分に影響を与えるアガリクスの産地について

アガリクスは地中の栄養素をたっぷりと吸収して育ちますので、産地の土壌の影響を大きく受けます。土地が肥えているところで栽培すると、栄養価の豊富なアガリクスになり、土地がやせていると、栄養価の低いアガリクスになります。また、土地が工場排水などの有害金属(カドミウムな鉛など)で汚染されていると、有害金属を多く含み安全性に問題があるアガリクスとなってしまいます。

アガリクスの主な産地は、原産地ブラジル、日本産、中国産があります

安価だが安全性が懸念される中国産

中国産アガリクスは、安価で大量生産されています。しかし、昨今の中国では環境汚染が問題となっており以前、中国産アガリクスによって肝機能障害などの健康被害が発生したこともあり安全性が懸念されます。

国産(日本産)アガリクスは安全性が高いが栄養価が低い

国産アガリクスは、もちろん安全性は高いのが特長です。しかし、狭い国土で繰り返し栽培を行うため、国産の農作物の栄養価は下がってきています。国産アガリクスも同様にビタミン・ミネラルなどの含有量は少なくなっています。

大自然の栄養素を吸収した原産地ブラジル産

ブラジルはアマゾンの大自然に代表されるように土壌が非常に肥えています。そのため、大自然の栄養素をたっぷりと吸収して育ったブラジル産アガリクスは、栄養価が高いのが特長です。

キングアガリクス

(アガリクスの原産地 ブラジルの大自然)

一般的な国産ハウス栽培とブラジル産露地栽培の比較

現在、国内で流通している一般的な国産ハウス栽培アガリクスと、ブラジル産露地栽培アガリクスの栄養成分とパワーを比較しました。

ブラジル産露地栽培はカルシウムが26倍、銅、鉄分が豊富

キングアガリクス

*日本食品分析センター調べ

ブラジルの大自然の栄養素をたっぷりと吸収して育ったブラジル産露地栽培アガリクスは、国産のハウス栽培アガリクスに比べ、カルシウムが26倍、銅が10倍、鉄分、セレンを豊富に含みます。

ブラジル産露地栽培は国産ハウスの5倍以上のパワー

食品のもつパワーを比較する指標であるTEACを用いて、ブラジル産露地栽培アガリクスと国産ハウス栽培を比較した結果、ブラジル産露地栽培アガリクスのパワーは、国産ハウス栽培アガリクスの5倍以上であることが確認されました。

パワーの比較

また、東京薬科大学免疫学教室から発表された論文では、パワーの違いが飲んだ時の結果にはっきりと表れることも確認されています。

アガリクスの違い

*東京薬科大学免疫学教室から発表された論文より引用

白の棒グラフがアガリクスを飲まなかったグループ、黒のKAODがブラジル産露地栽培アガリクスを飲んだグループ、斜線のJAIDが国産のハウス栽培アガリクスを飲んだグループ。

 

アガリクスを飲まなかったグループ(白)と国産ハウス栽培アガリクス(斜線)を飲んだグループは結果が同じだったのに対して、ブラジル産露地栽培アガリクス(黒)を飲んだグループは研究結果に明確な違いが確認されました。

あまり知られていないアガリクスの菌株

アガリクスの特長に大きな違いを与える要素として、産地と栽培方法の他に「菌株」もあります。

アガリクスを含むキノコ類は、真菌類に分類される「菌」の仲間なので、菌の種類=菌株によって特長が異なります。そのため、Aの菌株で試験を行った結果が、Bの菌株では全く違う結果が出る可能性があるので、アガリクスの研究メーカーごとに独自の菌株の研究を行っています。

*乳酸菌メーカーが、各菌株ごとに研究開発、テレビCMのPRを行っているのと同じです。

研究が行われているアガリクスの菌株

研究実績がある菌株として、主に【岩出101株】と【キング・アガリクス21=KA21株】の2種類の菌株があります。なかでも【KA21株】は露地栽培が可能な生命力の強い菌株で、最も研究実績がある菌株としてさまざまな有益な研究結果が報告されています。

東栄新薬株式会社のキングアガリクスについて

キングアガリクス

私たち東栄新薬株式会社が研究開発・製造販売しているのが、アガリクスの原産地ブラジルで露地栽培されたキングアガリクスです。

キングアガリクス=ブラジル産露地栽培アガリクス(KA21株)

キングアガリクスの露地栽培は、アガリクスの原産地ブラジルで春(9月)から秋(5月)にかけて行われます。

(ブラジルは南半球のため、季節が逆になります)

農場はブラジルの中心都市サンパウロから400㎞*ほど離れたマンチケーラ山地にあります。現地では手付かずの大自然の中が残っており、周辺には工場などは一切ない衛生的な環境の中で、完全無農薬でキングアガリクスの露地栽培は行われてます。

キングアガリクス

キングアガリクスの農場があるマンチケーラ山地

残留農薬

(残留農薬試験結果 420項目すべてで残留農薬は検出されず、キングアガリクスの安全性が確認されました。)

 

常に栄養価の高いアガリクスを栽培するために、一度キングアガリクスの栽培を行った農地は2度は使いません。常に新しい農地を開墾してキングアガリクスの露地栽培は行われます。

キングアガリクス

(1度きりしか収穫しないキングアガリクス 2020年2月に農場視察に行った時の写真)

 

露地栽培の様子や、毎年1~2回行っている農場視察の様子を動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。

キングアガリクスの露地栽培の様子:2分8秒

 

農場周辺の衛生環境:2分39秒

 

キングアガリクスの農場視察(2020年2月):1分55秒

キングアガリクスの研究実績

キングアガリクスのもう一つの大きな特徴が、20年以上におよぶ研究実績です。キングアガリクスの栽培には、露地栽培が可能なキング・アガリクス21=KA21株を使っています。KA21株に関しては、東京大学食の安全研究センター、慶應義塾大学SFC研究所などの最先端施設の他、キノコ研究では国際的権威である東京薬科大学免疫学教室で20年以上研究が行われており、これまでにアガリクスメーカー最多となる30本の国際論文を発表してきました。

キングアガリクスに関する論文発表数

キングアガリクスの共同研究実績

麻布大学獣医学部、近畿大学医学部、慶應義塾大学SFC研究所、国立長寿医療研究センター、順天堂大学医学部、東京大学食の安全研究センター、東京薬科大学免疫学教室、名古屋市立大学(50音順)

キングアガリクスに関するQ&A(副作用や相互作用など)

アガリクスの有害事象(副作用)について

アガリクスを飲むときにまず気になるのが、有害事象*(副作用)です。

(*アガリクスは医薬品ではないので、副作用とは言わず有害事象といった表現をします。)

以前、中国産のアガリクスで肝機能障害の報告がありますが、その後、他の製品に関しては有害事象の報告はないと、厚生労働省から発表されています。

 

アガリクスは一般的な食品として、体質的に合わない方や、食物繊維が豊富なため飲み始めたときにお腹に違和感を感じたりすることがあります。

詳しくはこちらをご覧ください↓

アガリクスの副作用と対処法 これを知っておけば安心! 

キングアガリクスの安全性について

キングアガリクスはブラジルの手付かずの大自然の中、衛生的な環境で完全無農薬で栽培されています。順天堂大学医学部でヒトを対象とした安全性に関する臨床試験を行っており、1日9g(通常の摂取量の3~6倍量)を摂取しても安全性に問題はないといった結果が出ています。

医薬品やサプリメントとの飲み合わせについて

実際に人が摂取する量では、医薬品や他のサプリメントとの影響はないと発表されています。

キングアガリクス製品について

弊社のキングアガリクスを原料として使用したキングアガリクス製品は、人用とペット用の2種類あります。

どちらの製品もキングアガリクス100%で製品化した製品ですので、ご健康にお役立ていただければ幸いです。

キングアガリクス100(人用)

キングアガリクス100

キングアガリクス100%で製薬会社で製造した発売20年以上となる、ロングセラー商品。

ペット用キングアガリクス100

キングアガリクス100

人間用のGMP認証サプリメント工場で製造した高品質のペット用サプリメント。多くの飼い主様からお喜びのお声をいただいています。

Posted by 元井章智