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2017.12.16
アガリクス関連情報

加工せずに製品化したアガリクスとエキス抽出したアガリクスの違い

加工せずに製品化したアガリクスとエキス抽出したアガリクスの違い

記事:元井章智

慶應義塾大学SFC研究所所員

東京薬科大学免疫学教室

βグルカンが多く含まれているアガリクスは、日々の健康食品として幅広い年齢層の方々に利用されています。現在、アガリクスを専門に取り扱うメーカー以外にもさまざまな企業がアガリクス製品を販売しておりますが、各メーカーの加工方法によって含有量に違いが出てくるなど、同じ製品名であっても品質や栄養価は異なるというのが実情です。アガリクスを製品化する際、キノコの状態でそのまま使用する方法と、エキスとして抽出する方法があります。どちらの工程を経て製品化されたものが体によい影響を与えてくれるのでしょうか。

 

このコラムでは、アガリクスを加工せずにそのまま製品化したものと、エキスを抽出して製品化したものの違いを説明していきます。

 

1.エキス化した有用成分の含有量は?

アガリクスはβグルカンが豊富に含まれているキノコです。このβグルカンをはじめとする多くの栄養素を摂るために、アガリクスを製品化していくのですが、その方法によって品質には大きな違いが出てきます。

 

アガリクスを専門に扱うメーカーでは、乾燥させたアガリクスをそのまま製品化したものが最も有用成分が多いとしています。しかし製造工程を簡単にするために成分をエキスとして絞り出して製品化する健康食品のメーカーも多く存在し、そうした製品は手頃な価格で多く出回っています。この2つの違いを明確にした実験がありますのでご紹介します。

 

2001年に東京薬科大学が発表した論文*では、アガリクスに含まれる成分のうち、有用性が認められるはどの成分なのかをテーマにした研究です。実験過程において、アガリクスをエキス化した場合にどの程度の有用成分が抽出できるのかを確認しています。

*Biol.pharm.Bull.24(7)820-828(2001)

 

実験内容は次の通りです。

 

1)乾燥アガリクス25gを用意し、水500mlを加えて2時間沸騰させて煮出す。

 

2)2時間煮出した成分を取り出す。

 

3)残ったアガリクスの絞りカス(残った成分)をさらに500mlの熱湯で2時間煮出し成分を取り出す。※この工程(熱水抽出)を2回繰り返す

 

→ここまでの過程でアガリクスの主成分であるβグルカンなどが含まれる高分子画分(分子量の大きな成分)は、全体の34.5%と約1/3ほどしか抽出できなかった。

熱水抽出後

4)残ったアガリクスに水酸化ナトリウムを使用してタンパク質を分解する化学処理を行い、成分を抽出。この化学処理では全体の24.4%が抽出。前過程の熱水抽出による成分とあわせても全体の50.4%と約半分の成分しか抽出されませんでした。

エキス処理

5)アガリクスの絞りカスにはβグルカンなどの高分子画分が約半分も残っていた。

エキスの残り

以上の研究結果から、アガリクスの主要成分であるβ-グルカンなどの分子量の大きな成分は、煮出しても化学処理を行ってもエキスとして抽出することは極めて困難であることが分かりました。さらに製造工程で廃棄されてしまう絞りカスのアガリクスには元々含まれている約半分もの成分が残っているという結果になりました。

 

このことから、アガリクスをエキス化にした製品には、β-グルカンを始めとする有効成分の含有率は少なく、またエキス化する工程で他の成分が凝縮されてしまい、副作用が心配されています。

 

2.健康食品・サプリメントとして注目され、一般にも普及

アガリクスの原産地は南米ブラジルです。日本にアガリクスが渡ったのは1965年ごろとされており、それ以降、ハウス栽培によって生産が続けられました。アガリクスが人に与える影響について多くの研究が行われさまざまな有用性が確認されると、その存在が広く知られるようになりました。1990年代に入ると日本国内では健康食品・サプリメントとして注目されはじめ、一般の方たちにも健康食品として愛用されるようになりました。

 

現在、日本で流通しているのは、ブラジル産のほか日本や中国、台湾産などがありますが、ブラジル産の一部を除いた製品のほとんどがハウス栽培によって育てられたものです。

 

主なアガリクスの栽培方法には、露地栽培とハウス栽培があります然露地栽培は原産地ブラジルでしか行えない方法といわれており、天候や気候の影響を受けやすく非常に栽培が難しい方法です。そのため収穫量もわずかで希少価値の高いアガリクス製品として世界の市場では高値で取り引きされています。

自然露地栽培アガリクス

(露地栽培アガリクス)

 

一方のハウス栽培は、気候や季節にはほとんど影響を受けず栽培することが可能です。安定的・計画的に収穫できるので低価格で販売されています。露地栽培で育ったアガリクスは高価ではありますが、収穫したアガリクスの大きさはハウス栽培の約5倍、有効成分の含有量にいたってはケタ違いの量が含まれていますので、その違いも大いに期待でできます。

アガリクスの違い

(サイズの違い 左:ハウス栽培アガリクス 右:露地栽培アガリクス)

栄養素

(ハウス栽培と露地栽培アガリクスの栄養成分の違い)

 

アガリクスを加工せずに原料にした高品質な製品

弊社のブラジル露地栽培「キングアガリクス」は、エキス化せず、乾燥アガリクスとして輸入して日本の製薬会社で添加物や不純物を一切加えずに製品化しております。
高価ではありますが、ブラジルの肥沃な大地で育った希少性の高い製品を選ぶことが、健康維持につながる早道ではないでしょうか。

 

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