アガリクスに効果なし? 製品ごとに品質の違いを見極めることが大切

2019年9月30日

アガリクスに効果なし? 製品ごとに品質の違いを見極めることが大切

効かない?

執筆者:元井章智

慶應義塾大学SFC研究所所員

東京薬科大学免疫学教室

 

ドラッグストアなどには、毎日の健康を維持するためのサプリメントや健康食品が並んでいます。ネット通販を見ても、その種類の多さから健康志向の高まりを感じている方も多いのではないでしょうか。

 

中でも、β-グルカンの含有量が多いアガリクスは、健康を求める多くの人に注目されています。実際に店頭やネットで販売されているアガリクス製品を見てみましょう。さまざまなメーカーがアガリクスを含有する製品を販売していることがわかります。

 

この中で、本当に私たちの健康に有用なアガリクス製品をどうやって見つけ出せばいいのでしょうか。そもそもアガリクスの有用性は認められているのでしょうか。

1.アガリクスは効果なし? 実は、原材料や製品で品質に大きな差

2010年、京都大学より、「エキスタイプのアガリクスに、前立腺がんに対する抗がん作用が認められなかった」という論文が発表されました。

*引用論文:Int J Urol. 2010 Jun;17(6):548-54

 

試験方法は、アガリクスから抽出したエキスが入った製品と霊芝を原料とした製品を6カ月間摂取し、前立腺がんの腫瘍マーカーPSAの値を測定するというもの。

 

アガリクス抽出エキスが入った製品を摂取した場合、PSAの測定値に変化が見られなかったため、「効果なし」という結論が導き出されたのです。この論文を見て、アガリクスは効果なし?と思ってしまうのも仕方がありません。でも、一概に決めつけてしまってよいのでしょうか?

アガリクスは原材料や製品でかなり品質に違いがある

厚生労働省はアガリクスに対し、「アガリクスは原材料や製品でかなり品質に違いがある」との見解を示しています。国立健康・栄養研究所も「アガリクスは菌株や栽培方法や産地により、その特性や含有成分が異なる」としています。

 

同じアガリクスを使っている製品でも、製品ごとに品質に差がある、つまり2010年の試験結果から得られたデータでだけでは、アガリクス製品すべてに効果がないとはいえないということになります。

2.主要成分β-グルカンは、エキス化すると含有量が減る

アガリクスの主成分は、β-グルカンです。β-グルカンはアガリクスの細胞壁に多く含まれており、エキス化などでは抽出が難しい成分です。

 

実際に東京薬科大学薬学部免疫学教室で行った実験では、乾燥アガリクスからβ-グルカンを熱水抽出しても34.5%しか抽出できず、その後に薬品を使用して化学処理を行っても約半分しかβ-グルカンを抽出することができなかったことが報告されています。

引用論文:Biol.pharm.Bull.24(7)820-828(2001)

エキスの残り

つまり、アガリクスをエキス化すると有効成分のβ-グルカンの量が減ってしまい、効果が下がることを意味します。

 

2010年の研究結果は、アガリクスのエキスを抽出した製品を使用したものでした。エキスのみを抽出したアガリクス製品とアガリクスそのものを使用した製品とでは、その効果に大きな差が生じる可能性があるので、同等に考えることはできません。

3.違いが実感できるアガリクス製品の選び方

このように、同じアガリクスをうたっている製品でも、品質には大きな差があります。違いが実感できるアガリクス製品は何を基準にして選べばよいのでしょうか。

 

キーワードは「産地」「栽培方法」「研究開発」です。

アガリクスの産地

アガリクスの主な産地は、アガリクスの原産地であるブラジル、日本、中国です。

アガリクスには地中の栄養分をたっぷりと吸収して育つため、栽培された土壌の影響を大きく受けるといった特長があります。

 

メイドインジャパンと聞くと安心感がありますが、土地の狭い日本では、連作で土地が痩せてきた結果、栄養成分の含有量が減少してしまうという傾向にあります。

栄養価

上は、日本産の大根に含まれる、カルシウムとビタミンCの含有量です。ご覧のように、昔に比べると栄養価は大幅に下がっています。

 

また、中国は大気汚染、土壌汚染などの問題もあることで、安全性に不安を感じる方も多いでしょう。実際に、粗悪な中国産アガリクスで健康被害も報告もされていることから、5,000~10,000円の安価な中国産はおすすめできません。

中国

(大気汚染が深刻な中国)

 

一方、アガリクスの原産地であるブラジルは、アマゾン川に象徴されるように大自然の宝庫です。肥沃な大地の恵みを受けて育つアガリクスには、ミネラルなどの栄養成分を多く含んでいます。

ブラジルの大自然

(アガリクスの原産地ブラジルの大自然)

 

【動画】ドローンで撮影したブラジルの農場周辺の様子↓

私たちの農場周辺には工場などは一切なく、酸性雨などの影響もまったくない手つかずの大自然が広がっています。

 

また、ブラジル特有の赤土には鉄分などのミネラルが非常に豊富です。

ブラジルの赤土

(ブラジル特有の赤土 2019年3月ブラジル訪問時の写真)

 

さらに、私たちは、原産地ブラジルで露地栽培アガリクス=キングアガリクスを栽培していますが、常に栄養価の豊富なアガリクスを栽培するために、常に新しい農地を開墾してアガリクスを栽培し、一度使った農地は2度は使用しません。

(一度アガリクスを栽培した農地では、トウモコロシなどを栽培します)

キングアガリクス農場

(常に新しい農地を開墾して行うキングアガリクスの露地栽培)

 

連作を繰り返す日本産のアガリクスと、ブラジルの肥沃な大地で1度しか栽培を行わないキングアガリクスとでは、栄養価の差は歴然です。

アガリクス

(ブラジル産露地栽培アガリクスと日本産ハウス栽培との栄養価の比較)

 

ブラジル産のキングアガリクスは、日本産アガリクスに比べ、カルシウムは26倍、銅は10倍、鉄分、セレンなどを豊富に含みます。

*ビタミンDは栽培方法による違い

アガリクスの栽培方法

また、現在、天然のアガリクスはほとんど採れず、最も天然に近いとされるのが「露地栽培アガリクス】です。栄養成分を豊富に含むことから、多くのアガリクスメーカーが露地栽培に挑戦しました。しかし、苛酷な自然環境の中、太陽の光の下で行う露地栽培は非常に難しく、ほとんどのメーカーが失敗に終わりました。

 

私たちは、栄養価の高い露地栽培にこだわり続け、1.アガリクスの原産地ブラジルの気候、2.栄養成分が多く含まれる特殊な堆肥、3.生命力の強い特殊な菌株「キング・アガリクス21=KA21株」の3つ要素をそろえることで、はじめて露地栽培が可能となりました。

 

現在、露地栽培アガリクスは私たちのブラジル農場以外ではほとんど行われておらず、現地ではその見た目や、栄養価が他のハウス栽培アガリクスとは大きく異なることから【キングアガリクス】と呼ばれています。

キングアガリクス

(ブラジルの大自然の中、露地栽培されたアガリクス)

 

【動画】キングアガリクスがどのように露地栽培されているかなど、詳しくはこちらの動画をご覧ください↓

 

人工的に栽培したハウス栽培のアガリクスよりも大きく育ち、研究により主要成分のβ-グルカンは露地栽培の方が約1.5倍多み、世界的に注目を浴びているビタミンDが含まれることがわかってきました。

サイズの比較

(左:一般的なハウス栽培  右:露地栽培したキングアガリクス)

β-グルカン

ビタミンD

露地栽培にこだわったブラジル産は希少ですが、それを使用した製品なら、安心して摂取することができます。「産地はブラジル」「栽培方法は露地栽培」というポイントを抑えれば、違いの実感できるアガリクスを手に入れることができるでしょう。

 

【動画】露地栽培したキングアガリクスと一般的なハウス栽培との比較はこちらの動画をご覧ください↓

 

研究開発による製品の信頼性

そして、最後に忘れてはいけないキーワードは、「研究実績」です。

 

残念ながらアガリクスメーカーの中には、研究開発をほとんど行っていないメーカーが多数あります。そのため、冒頭でご案内したエキス化した製品や、その他にもアガリクスの主成分であるβ-グルカンを低分子化した「作用が減弱するような」加工を行った製品が販売されています。

 

*エキス化による作用減弱の引用論文:Biol.pharm.Bull.24(7)820-828(2001)

*エキス化製品に効果がなかったとする論文:Int J Urol. 2010 Jun;17(6):548-54

*低分子化による作用減弱:Chem. Pharm. Bull 38(2)477-481(1990)

どちらも東京薬科大学から発表

 

しっかりと研究し、製品開発がなされているかどうかということは、製品の信頼性を大きく高めます。

 

アガリクスに関する研究開発は、やはりアガリクスに特化した専用メーカーが進んでいます。とりわけアガリクス専用メーカーである当社=東栄新薬株式会社は、東京大学、慶應義塾大学、東京薬科大学などとの20年以上に及ぶ共同研究事績があります。

東栄新薬株式会社の共同研究機関

東京大学食の安全研究センター

慶應義塾大学SFC研究所

東京薬科大学免疫学教室

麻布大学獣医学部

順天堂大学医学部

近畿大学医学部

名古屋市立大学大学院

国立長寿医療研究センター

東京薬科大学

(20年以上、キングアガリクスの共同研究を行っている東京薬科大学免疫学教室

キノコ研究では世界的に権威ある研究室)

 

これまでに国内、海外の学会での発表実績があり、研究開発実績の目安となる国際論文発表数はアガリクスメーカー最多となる28本です。研究による科学的裏付けが実証された製品は、何よりの信頼の証でしょう。

東栄新薬株式会社の主な学会発表実績

国内学会:

日本薬学会では、東京薬科大学と共同で21年間連続で発表(2019~1999)

日本薬学会

(2019年日本薬学会での発表の様子

左:東京薬科大学免疫学教室 田島克哉先生

中央:東京薬科大学免疫学教室 大野尚仁教授

右:東栄新薬株式会社会長 元井益郎)

 

その他の国内学会発表実績:

日本獣医がん学会(2019)、日本動物臨床医学会(2018)、日本獣医学会(2018、2015)、日本生体防御学会(2017)、日本医真菌学会(2016)、日本細菌学会(2013)、日本統合医療学会(2013)、日本食品免疫学会(2013)、日本予防医学会(2013)他多数

 

国際学会発表実績:

国際薬用キノコ学会(2017,2015,2013)

国際薬用キノコ学会

(2017年国際薬用キノコ学会での発表の様子

東京薬科大学免疫学教室 山中大輔先生)

 

その他の国際学会での発表実績:

国際免疫学会(2016)、欧州免疫学会(2015)、The 14th International Congress of Immunology(2010)、The 9th International Mycological Congress(2010)、International Conference on Early Disease Detection and Prevention(2010)他多数

 

論文数

(アガリクスメーカー最多となる28本の国際論文発表実績)

有用なアガリクス製品を見極めることが重要

アガリクスを含有する製品は、市場に多く出回っています。

 

私たちのキングアガリクスは、ブラジルで露地栽培されており、多くの機関で研究されその有用性が認められたアガリクスです。主成分でもある、β-グルカンの分子量も大きく、有用性の違いを実感できます。

キングアガリクス

(ブラジルで露地栽培されたキングアガリクス)

 

産地、栽培方法、研究実績のポイントをしっかりと抑えてアガリクス製品を購入し、毎日の健康維持にお役立て下さい。

 

執筆者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー

 

PS.

私たちのキングアガリクスに人工添加物を一切加えず、キングアガリクス100%で製品化した製品が【キングアガリクス100】です。

 

現在、人間用、ペット用の2製品があり、それぞれ以下のサイトでご購入頂けます。

キングアガリクス100

【キングアガリクス100(人間用)】

現在、10,800円相当の12袋セットを毎月先着順で初回限定で3,000円で販売してます

キングアガリクス100(人間用)12袋セットのご購入はこちらをクリック

 

キングアガリクス100ペット用

【キングアガリクス100ペット用】

キングアガリクス100ペット用のご購入はこちらをクリック

 

本サイト掲載情報の元となったアガリクス・キングアガリクスに関する研究施設

●東栄新薬株式会社
アガリクスの専門メーカーとして、ブラジルで露地栽培したキングアガリクスの研究開発を行っています。キングアガリクスの研究開発を20年以上行っており、アガリクスメーカー最多となる28本の国際論文を発表しています。

日本獣医皮膚科学会賛助会員、比較統合医療学会賛助会員、日本獣医がん学会、公益財団法人 日本愛護協会会員

主な学会発表実績:日本薬学会(1996~2018)、国際薬用キノコ学会(2003、2013、2015、2017)、欧州免疫学会(2015)、国際免疫学会(2016)、日本生体防御学会(2017)、日本獣医学会(2017)、国際微生物学連合(2017)、日本動物臨床医学会(2018)、日本獣医がん学会(2019)

 

東京薬科大学免疫学教室
キノコ研究では世界的に権威ある研究室
アガリクス・キングアガリクスに関する研究を20年以上行い、これまでに24本の国際論文を発表
安全性試験の他、アガリクスの主成分であるβ-グルカンに対する研究を実施
本サイト掲載情報執筆の際に引用した主な論文
N.Ohno et al.,Biol Pharm Bull,24,820-828(2001)

 

東京大学食の安全研究センター
キングアガリクスが自律神経にどのような影響を与えるかを研究
本サイト掲載情報執筆の際に引用した論文
Tubone H, at el. Journal of Medicinal Food 17 (3) 295-301 (2014)

 

慶應義塾大学SFC研究所
キングアガリクスが生体にどのような影響を与えるかを研究

 

●順天堂大学医学部
キングアガリクスの安全性などに対するヒト臨床試験を実施
本サイト掲載情報執筆の際に引用した論文
Y.Liu et al.,Evid Based Complement Alternat Med,5,205-219(2008)

 

●近畿大学医学部
キングアガリクスが代謝・内分泌にどのような影響を与えるかを研究
本サイト掲載情報執筆の際に引用した論文
Atusoko, N. et al. Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition(Advance Publication 2011)

 

麻布大学獣医学部
キングアガリクスがウィルスにどのような影響を与えるかを研究
本サイト掲載情報執筆の際に引用した論文
Nao, E. et al. Biocontrol Science, 2017, Vol.22, No.3, 171-174

 

国立長寿医療研究センター
キングアガリクスの寿命に与える影響を研究

 

●その他の参照情報

国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報

がんの補完代替医療ガイドブック

編集:厚生労働省がん研究助成金「がんの代替療法の科学的検証と臨床応用に関する研究」班

監修:日本補完代替医療学会

 

本サイトに引用した主な論文
ホームページ内のアガリクスに関する情報は、自社発表論文を含め以下の公開論文の内容を元に執筆しています。

 

1) S.P.Wasser et al.,Int J Med Mushrooms,4,267-290(2002)
2) RW.Kerrigan et al.,Mycologia,97,12-24(2005)
3) K.Wisitrassameewong et al.,Saudi J Biol Sci,19,131-146(2012)
4) Y.Liu et al.,Evid Based Complement Alternat Med,5,205-219(2008)
5) N.Ohno et al.,Pharm Pharmacol Lett,11,87-90(2001)
6) S.Hashimoto et al.,Int J Med Mushrooms,8,329-341(2006)
7) N.Ohno et al.,Biol Pharm Bull,24,820-828(2001)
8) D.Yamanaka et al.,BMC Complement Altern Med,14,454(2014)
9) D.Yamanaka et al.,Immunopharmacol Immunotoxicol,34,561-570(2012)
10) D.Yamanaka et al.,Int Immunopharmacol,14,311-319(2012)
11) N.Ohno et al.,Carbohydr Res,316,161-172(1999)
12) M. Motoi et al.,Int J Med Mushrooms,17,799-817(2015)
13) I. Hyodo et al., J Clin Oncol 2005; 23: 2645-54.
14) 国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報
15)Y.Adachi et al., Chem. Pharm. Bull 38(2)477-481(1990)
16) K. Yoshimura et al., Int J Urol. 2010 Jun;17(6):548-54
17) 山中大輔, 元井章智他: βグルカンの基礎研究と応用・利用の動向,10,216-226,シーエムシー出版,東京(2018)
18)G.Alena at el., Intergr Med (Encinitas)2014 Feb; 13(1): 32–44.