発がん性!?風評被害を乗り越え、今、改めて求められるアガリクス

発がん性!?風評被害を乗り越え、今、改めて求められるアガリクス

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執筆者:元井章智

アガリクスは、健康食品・サプリメントとして広く認知されているハラタケ科に属するキノコです。今や、クリニックや病院でも保険医療をサポートする補完代替医療法のひとつとして、広く利用され始めています。そんなアガリクスですが、「発がん性がある」という間違った情報が広まってしまったことがあります。

1.「アガリクスに発がん性がある」という風評被害が広まった過去

「一部のアガリクス製品に発がんプロモーション作用がある」。2006年2月に厚生労働省からこのような発表がなされました。その当時、「一部のアガリクス製品」という言葉や「発がんプロモーション」という言葉の意味が正確に伝わらず、「アガリクスに発がん性がある」といった間違った情報が社会に広まってしまったのです。

厚生労働省が示した「一部の製品」というのは、中国産のアガリクスを使った製品と言われています。厚生労働省は調査に動きましたが、販売元が調査に適切に対応せず、本当の原因は未解明のままとなっています。ただ、PM2.5といった大気汚染や重金属による土壌汚染が激しかったこともあり、カドミウムなどの有害金属を含有していたか、もしくは長期保存や輸送中の防カビ対策としてホルマリンの使用がなされていたなどの原因が考えられています。

また、「発がんプロモーション」という言葉も誤解を生み出します。「発がんプロモーション」とは、突然変異した細胞の増殖を促進する作用のことです。「発がんプロモーション」のある食品の中には高脂肪食やリノール酸、塩なども含まれており、それらを食べたら即がんになるというわけではありません。それでも、これらの大きな誤解から「アガリクスを飲んだらがんになる」というイメージが生まれ、消費者はアガリクスから遠ざかってしまったのです。

2.アガリクスは補完代替医療の分野では認知されていた

そもそもアガリクスは、補完代替医療の分野では最も多くの支持を受けているサプリメントです。補完代替医療とは、英語でComplementary and Alternative Medicine(CAM=カム)と呼ばれています。通常の西洋医学の医療を補い、またはその代わりに用いられる医療を指します。手術や投薬などの一般的な治療の限界を補完すると同時に、患者さんの心身の回復を目的としており、治療を手助けするものとして知られています。医療をとりまく世界では、体力を維持するといったアガリクスの有用性が確実に広まっていたのです。

しかし、中国製の一部の不誠実な製品によって、アガリクス製品の信頼が崩れてしまい、300億円以上あったといわれている市場規模も3分の1にまで落ち込んだというのですから、誤解が生んだ被害の大きさが伺えるでしょう。

3.誤解が生んだ被害から学んだ、信頼できる製品選び

誤解が生んだ風評被害は甚大なものがありましたが、そこから学んだことがあります。それは、同じアガリクスを使用した製品でも、製品によって特長が大きく異なるということです。

3.1 アガリクスの産地

例えば、産地。アガリクスの主な産地には、ブラジル、日本、中国などがあります。中国で栽培されたものの中に紛れ込んでいる粗悪品を手にすれば、発がんプロモーションといった問題に直面します。土地が狭い日本では、安全に配慮して栽培しても土が痩せているため思ったほどの栄養を蓄えられていない製品もあるでしょう。

しかし、肥沃な大地の囲まれたブラジルは違います。もともとアガリクスの原産地はブラジルです。自然露地栽培は気候や環境の合うブラジルの一部地域でしかできないこともあり、本物のアガリクスを手に入れられる産地としてはブラジル産の右に出るものはないでしょう。

3.2 アガリクスの栽培方法

また、栽培方法でも違いが出てきます。アガリクスは露地栽培とハウス栽培とタンク培養の3種類の栽培方法があります。タンク培養は低コストの魅力から一時流行りましたが、安全性が確立していないことから今ではあまり行われていません。ハウス栽培も、遮光した部屋で人工的に栽培するため、栄養価が低い小ぶりのものしか育ちません。一方、ブラジルの自然露地栽培は、サイズがアガリクス本来の大きさまで育ち、主成分のβ-グルカンやビタミンDなどの栄養素や鉄などのミネラルを豊富に含みます。

サイズの比較

(左:ハウス栽培アガリクス  右:自然露地栽培アガリクス)

β-グルカンビタミンD

当社が使用するアガリクスは、ブラジル産の自然露地栽培のアガリクスだけです。栽培方法にもこだわった製品は信頼できるといえます。

3.3 信頼性をあらわす研究実績

ほかにも、研究実績の蓄積が豊富なアガリクス専門メーカーの製品を選ぶことも重要です。専用メーカーの中でも、研究指標となる国際論文の発表数が多いメーカーは研究姿勢や製品への真摯な取り組みが垣間見られるはずです。

当社は、アガリクスに関する国際論文発表数が28本と圧倒的な数を誇っています。研究熱心で真摯なメーカーを選ぶことは、有用性をしっかりと得るためには重要なポイントといえます。

風評被害を乗り越え、なお、求められるアガリクス

一度、社会から信用をなくすと、それを取り戻すことは容易ではありません。しかし、アガリクスは誤解が生んだ悲劇という過去にも関わらず、今、再びその有用性が認知されています。

アガリクスのもつ有用性の恩恵を受けるためにも、信頼を裏付けることのできるデータを持ったアガリクス専門メーカーから、ブラジルで自然露地栽培された製品をぜひ選んでください。

投稿者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー