アガリクスの学名は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」?

2018年7月25日

アガリクスの学名は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」?

学名

執筆者:元井章智

アガリクスという名前が書いてある健康食品・サプリメントには、さまざまな種類があります。しかし、商品パッケージに明記された原材料を見てみると、それぞれ異なるのが分かります。

 

世界各国にアガリクスの愛用者はおり、現在では専門メーカー以外にも、多彩な健康食品を扱うメーカーや企業が製造・販売しています。取り扱いもドラッグストアやディスカウントショップ、インターネットショップなどと幅広く、誰でも手軽に購入できるようになりました。

 

身近になったアガリクス製品ではありますが、どれを手に取っても信頼できる質の高い製品ではないというのも事実です。

 

補完代替医療の分野でも高い支持を受けているアガリクスとは、そもそもどんな物なのか、質の良いアガリクスを見極める情報についてなど解説していきます。自分に合ったアガリクス製品を見つけるために、ぜひ参考にしてください。

 

アガリクスの学名は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」など

アガリクスは、担子菌類のハラタケ目ハラタケ科ハラタケ属に分類されるキノコの一種です。「アガリクス」は一般的な呼び名で、学名は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazei Murill)」と言われてますが、国際薬用キノコ学会では、アガリクスの学名を「アガリクス・ブラジリエンシス(Agaricus brasiliensis)」と呼ぶべきだという提言が出ています。

 

そのため、「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」「アガリクス・ブラジリエンシス」と、最新の名称として「アガリクス・サブルフェセンス(Agaricus subrufescens)」のなども使われています。

 

ハラタケ属は現在、約30種類ほどあるとされており、それらの学名はすべてアガリクスから始まっています。ハラタケ属には、私たちの身近な食材でいえば、マッシュルームがあります。マッシュルームの学名は「アガリクス・ビスポラス(Agaricus bisporus)」といいます。

 

アガリクスの和名は、ヒメマツタケで、俗名をカワリハラタケといいます。アガリクスは、日本国内の一般病院やクリニックで、保険治療(主に西洋医学)をサポートする補完代替療法としても使用されています。

 

アガリクスの産地

アガリクスのもともとの産地は、ブラジルのピエダーテ地方です。現在、国内に出回るアガリクス製品の代表的な産地は、日本、中国、ブラジル産があります。

 

アガリクスは他のキノコと同様に、地中の栄養素を吸収して育つため、品質の良いアガリクスに生育させるためには、栽培地の土壌の影響は大きく影響します。そのことからも、中国や日本と比べて、大自然に囲まれたブラジルは、アガリクスが生育する最も適した環境ともいえます。

 

ブラジルは世界最大の熱帯雨林や、500万種類以上もの生物が生息するといわれる世界最大河川アマゾン川があります。手付かずの大自然は至る所に残り、澄んだ空気や水、そして一年を通して温暖な気候は、アガリクスを栽培する最良の条件です。

ブラジルの大自然

(手つかずの大自然が残るアガリクスの原産地=ブラジル)

 

一方、日本や中国の地でアガリクスは栽培できるのでしょうか。日本は厳しい冬の季節があり、温暖な気候からはほど遠く、また狭い土地で繰り返し栽培されていることで、農作物の栄養価も下がっているそうです。

 

中国は、世界でも問題視されているPM2.5の大気汚染をはじめ、工場廃水による水質汚染、土壌汚染などと、栄養食品となるアガリクスを栽培する環境にあるとは決していえません。さらに中国では、乾燥キノコを輸出する際に、カビの繁殖を抑えるために大量のホルマリンを用いることも知られています。

 

この3カ国を比較しても、アガリクスはブラジルで生育するのが最も良いということが分かります。

露地栽培ができるのはブラジルだけ

国内で販売されているブラジル、日本、中国のアガリクス製品の大部分は、ハウス栽培によるアガリクスを用いて製品化されたものです。

 

唯一、アガリクスの露地栽培をするのが、弊社のブラジル農場だけです。ここで収穫されたアガリクスは、「天然に最も近いアガリクス」と高く評価されています。

 

先にも解説しましたが、気候や土壌など総合的に見ても、品質の良いアガリクスが育つ環境があるのは、やはりブラジルです。さらに弊社ブラジル農場は、一度栽培した土地は使わずに新たに開墾するというこだわりを持って、完全無農薬栽培を行っています。

 

しかし自然環境の太陽の下で栽培するというのは、大変に難しく、収穫量もほんのわずかです。そのため市場に多く出回ることがなく、希少価値が高いアガリクスといわれています。

農場

(ブラジルの大自然に囲まれた露地栽培アガリクス農場)

 

キングアガリクス

(希少性が高い露地栽培アガリクス)

 

ハウス栽培のアガリクスは、日光を遮断したジメジメとした小屋の中で行われています。メリットは、天候に左右されず常に一定の量を収穫できるため、安価で大量に流通することができます。しかし品質はというと、どれも小さくてアガリクス本来の大きさには育ちません。

ハウス栽培

(日光を遮った人工的な環境で行われるハウス栽培)

ハウス栽培

(ハウス栽培されたアガリクス)

 

弊社のブラジル農場で収穫したアガリクスは、背丈も太さも日本産ハウス栽培の5倍以上もの大きさがあります。傘は人の顔ほどのサイズがあり、ずっしりとした肉厚で手に載せただけで栄養がたっぷりと詰まっているのが分かります。

サイズの比較

(サイズの比較 左:ハウス栽培  右:露地栽培アガリクス)

栄養価を比較しても、見た目と同じく大きな差があります。ブラジル産露地栽培アガリクスが原料の弊社「キング・アガリクス」と、日本産ハウス栽培アガリクスの栄養成分を比較したところ、アガリクスの主成分であるβグルカンは約1.5倍、世界的に注目されているビタミンDが約34倍、カルシウムが約26倍、銅は約10倍という数値が出ました。このように品質の違いは歴然です。

β-グルカン

アガリクスの栄養素

信頼できる専門メーカーを選ぶ

品質の良いアガリクス製品を見極めるためには、産地はブラジル、栽培方法は露地栽培、そして最後のポイントが、信頼できるアガリクス専門メーカーであるということです。

 

この信頼できるメーカーであるかどうかの判別は、各企業やメーカーの研究開発や国際論文の発表数が大きく関わってきます。弊社では、研究開発の指標となる論文発表はこれまで28本と、アガリクス専門メーカーの中で最も多い件数を誇ります。

論文数

多種多様なサプリメント・健康食品を製造・販売しているメーカーが、アガリクスだけにこれほどの研究開発を費やす時間はあるでしょうか。弊社がアガリクス専門メーカーだからこそ可能な数字なのです。

 

アガリクス製品の安全性や有用性は、各企業やメーカーによる、研究開発や国際論文の発表数によって確保されるものです。

 

論文実績の多いメーカーで、露地栽培でブラジル産のものを

品質の良いアガリクス製品を選ぶ際には、産地はブラジル、栽培方法は露地栽培、研究開発や国際論文の発表数など実績がある専門メーカーであるかを確認してください。

 

同じアガリクスという名の製品でも、産地、製造方法、安全性や有用性はまったく違います。

 

執筆者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー