日本の医療機関も注目するキノコ、露地栽培アガリクスのパワー

日本の医療機関も注目するキノコ、露地栽培アガリクスのパワー

注目

執筆者:元井章智

低カロリーで栄養素が豊富なキノコ類は、美容や健康食として高い人気があります。サプリメント・健康食品の分野でも、さまざまなキノコの有効成分に着目した製品が多彩に並び、年齢を問わず多くの方が愛用しています。

中でも、ブラジルが原産地のアガリクスは、日本国内の医療機関で補完代替医療の分野で活用されるなど、利用率が高いことが分かっています。

しかしアガリクスは産地や栽培方法などで特徴が異なり、品質には大きな差があります。数あるアガリクス製品の中から、確かな品質の製品を選ぶための解説をしていきます。

アガリクスとはどんなキノコ?

アガリクスは、いわゆるキノコとして知られるグループの担子菌のハラタケ目(Agaricales)、ハラタケ科(Agaricaceae)、ハラタケ属(Agaricus)の学名をカタカナにしたものです。

ハラタケ属は現在、約30種類ほどあり、それらの学名はすべてアガリクスからはじまっています。ハラタケ属には、私たちの身近な食材で、マッシュルームも学名を「アガリクス・ビスポラス(Agaricus bisporus)」といい、ハラタケ属のキノコです。

アガリクスは、産地や栽培方法などによっては、有用成分も特徴も異なります。補完代替医療の分野で活用されているアガリクスは、日本名をヒメマツタケ(俗名:カワリハラタケ)といいます。

学名に関しては諸説あり「アガリクス・ブラゼイ・ムリル(Agaricus blazeiMurill)、「アガリクス・ブラジリエンシス(Agaricus brasiliensis)」と、最新の名称「アガリクス・サブルフェセンス(Agaricus subrufescens)」の3つの名称が使われています。

アガリクスの品質の違い

ひとくちにアガリクス製品と言っても、産地や菌種、栽培方法、製造方法などの違いにより、品質にはバラつきがあります。

過去には、粗悪な中国産アガリクス製品を摂取した人たちが、肝機能障害を発症した事例がありました。

そのため、国立健康・栄養研究所のデータベース「健康食品」の安全性・有効性情報では、アガリクスは「菌株、栽培条件、産地により、その特性や含有成分が異なる」と明記しています。また厚生労働省では「原材料や製品でかなり品質に差異がある」と喚起しているほどです。

アガリクスはもともと、ブラジルのサンパウロ郊外、ピエダーテ地方が原産地です。地元の人々は昔から「幻のキノコ」「神のキノコ」「太陽のキノコ」などと呼び大切に食してきました。

現在、天然のアガリクスを入手することはほぼ不可能で、日本国内に流通するアガリクス製品は、日本産、中国産、ブラジル産が大部分です。そのほとんどが、人工的なハウス栽培アガリクスを製品化したものです。

ハウス栽培アガリクスは、日光を一切遮断したジメジメとした小屋で人工的に栽培されたものです。天候に左右されないため、一年中栽培が可能で、収穫量も安定しています。そのため市場には安価で出回っているのです。

ハウス栽培

(日光を遮断した人工的な環境で行われるハウス栽培)

ハウス栽培

(市場に出回っているハウス栽培アガリクス)

天然のアガリクスに最も近い露地栽培を行っているのは、弊社ブラジル農場以外にはほとんどありません。

アガリクスはキノコの一種ですから、土壌の影響を大きく受けて生育します。手付かずの大自然が残るブラジルは、露地栽培のアガリクスを栽培するための最適な土壌もそろっているのです。

ブラジル産露地栽培アガリクスは、栽培がとても困難なために、収穫量もほんのわずか。市場にはなかなか出回らない希少なアガリクスなのです。

ブラジルの大自然

(アガリクスの栽培に適した手つかずの大自然が残る原産地ブラジル)

農場

(大自然の中にある露地栽培アガリクス農場)

キングアガリクス

(栽培が難しいため希少性が高い露地栽培アガリクス)

栽培方法によって栄養価はまったく違う

ブラジル産露地栽培のアガリクスは、「最も天然に近いアガリクス」と高く評価されています。ハウス栽培ものと比較しても品質はまったく違い、それはアガリクスを並べるだけで一目瞭然です。

ハウス栽培は大量に生産することが可能ですが、その出来栄えはどれも小ぶりでアガリクス本来の大きさには育ちません。一方のブラジル産露地栽培のアガリクスは、大きく太く、ハウス栽培のアガリクスと比べると5倍以上のサイズです。傘は人の顔ほどありずっしりと肉厚で、栄養価の高さを表しているかのようです。

サイズの比較

(サイズの比較 左:ハウス栽培アガリクス  右:露地栽培アガリクス)

栄養価を比較したデータがあります。弊社「キングアガリクス(ブラジル産露地栽培)」と、日本産ハウス栽培アガリクスでは、アガリクスの主成分であるβグルカンは約1.5倍、世界的に注目されているビタミンDが約34倍、日本人が不足しがちなカルシウムが約26倍、銅は約10倍、鉄分やビタミンB1なども豊富に含まれていました。

β-グルカン

アガリクスの栄養素

信頼できるデータを持つ、専門メーカーを選ぶ

国内には中国産アガリクスを製品化したものも大量に出回っています。比較的安価な製品のため、手軽に購入して愛用している人も多いでしょう。

しかし中国産は先にも述べましたが、以前に肝機能障害を起こした事例もあります。またPM2.5や、大気汚染などの環境問題を抱えており、安全面に不安があります。輸出する際には、カビの繁殖を抑えるために大量のホルマリンを使用するケースがあることも分かっています。

ブラジル産露地栽培アガリクスは、一度でもアガリクスを栽培した土地は利用せず、常に新しい土地を開墾し、完全無農薬で栽培しています。そのため土壌汚染の心配はまったくありません。

収穫したアガリクスは乾燥した状態で日本に空輸して、日本国内の製薬会社で製品化しています。さらに残留農薬検査、重金属検査など品質の安全性確認も行っています。

残留農薬

(残留農薬試験結果 全420項目で残留農薬は検出されませんでした)

また弊社はアガリクス専門メーカーとして長年、研究開発に力を注いできました。これまで発表した国際論文数は28本と、アガリクスメーカーでは最多となります。製品を裏付けるデータを持っていることは、製品の信頼度につながる大切な要素となります。

論文数

アガリクス製品は、信頼できるメーカーのものを

アガリクスは、ブラジルが原産の貴重なキノコです。世界各国でハウス栽培が行われおりますが、「最も天然に近いアガリクス」はブラジル産露地栽培アガリクス=キングアガリクスです。品質、安全性が高く評価されたとても希少なアガリクスです。

アガリクス製品は、みなどれも同じ品質ではないことをご説明いたしました。産地はブラジル、栽培方法は露地栽培、製造・販売メーカーは、信頼できる裏付けデータを持っているアガリクス専門メーカーを確認した上で、購入されることをお勧めします。

執筆者プロフィール

社長

元井章智

東栄新薬株式会社代表取締役社長

株式会社ケーエーナチュラルフーズ代表取締役社長

慶應義塾大学SFC研究所所員、東京薬科大学薬学部免疫学教室専攻
日本抗加齢医学会会員、NR(栄養情報担当者)・サプリメントアドバイザー